子どもにかえれた1日

末っ子が学校に行きたくない、と言い出し約2ヶ月。親としては心配したり、キツめに叱ってみたり、学校のスクールカウンセラーに相談してみたり。

毎日、遅刻と早退状態で教室ではない個室で勉強をしている状況に変わりはなく、ずっと気を揉んだり気を遣ったりでこちらも限界を感じていた。

そんな中、実家の父から近場のトレッキングにさそわれた。一度はめんどくさくて断った。しかし父は認知症らしき症状が目立ち始め、明日どうなってもおかしくない後期高齢者。父の気持ちも無碍にしたくないし、あと何回こんな時間を共有できるかわからない、よし父のために行こう、と決意し改めて行こうよと連絡をした。

待ち合わせ場所に着くと先に到着していた父と母が、私の分までお弁当を購入してくれいた。やばい、両親の思いやりにすでに心がほっこりしている。自分も40後半に入り、末っ子だけじゃなくほかの子どもたちだってそれぞれにいろいろある。家族のことも、何より自分の悩みだって尽きない。でも両親の無償の愛ってこういうことなのかな。とても居心地が良い。

父の運転で目的地まで山道をドライブ。運転は…うん大丈夫そう。駐車は、うーん、こんなだったっけ。これは看護師の姪に共有しとこう。

とまあいろんなことを考えながら歩き始めたんだけど、空は快晴。所々に紅葉した紅葉があって写真を撮ったり、草花の名前を教えてもらったり、見えてる景色について教えてもらったり、楽しくてあっという間にゴールに到着。お弁当もおいしかったー。

最後はお父さんのためでなく、自分がいちばんたのしんでた笑

しかも帰宅したら末っ子が「明日から部活にいってみようかな」とぽつり。ほんとか??実際行けなくてもそうおもえただけでもいいじゃん。この日はたまたま部活もクラスも同じのお友達と一緒に下校して、いろいろおしゃべりしてそう思ったそうで。友達ちゃんありがと!

母がご機嫌で帰ったら、事態が少しだけ好転。

ありがたいなあ。

 

父と母はよく歩いていて、歩くサークルにも参加しているし、2人でも思い立って山を歩いたりしている。一緒に歩いていて「いつも歩く時はだまっている」「こんなふうに喋りながらは楽しい」とそれぞれがつぶやいた。二人の生きてきた年月や歳を重ねることの虚しさが滲みでたようだった。

ずっと自分のことばかりでごめんね。

ことし金婚式を迎えたお父さんお母さん、元気で過ごしてね。またトレッキングしたり楽しい時間すごそうね。